介護職に転職してなぜとまどうのか?

他業種で勤務していたけどリストラにあって、求人の出ていた介護職に転職したけどイメージしていたのとは違うと愕然とした人も多いのではないでしょうか。愕然とする理由の一つに、実際の介護がどのようなものなのか知らなかったという理由が挙がります。

ただ、洋服の着替えや体を洗うところの介助ならイメージはしやすいでしょう。食事をスプーンを使って食べさせるというものよくあるイメージですね。しかし、実際には排泄のケアもしなくてはなりませんし、排泄で使われたおむつや汚れた衣類の洗濯といった細々した作業も加わります。おむつはどうしてもにおいがしますので、慣れるまで時間がかかります。調子が悪くなれば突然嘔吐してしまうこともあります。また、病気や事故の関係で気管切開や体の一部を切断している人もいるので、苦手な方は衝撃を受けるでしょう。

そして、介護職はただおじいさんやおばあさんのお世話をしているのではありません。訪問介護となれば、身体介護のみではなく調理・洗濯・買い出しといった家事も利用者に代わって行いますし、同居の家族の方とも付き合っていかなくてはなりません。

入所施設でもご飯を食べさせるといったことのみではなく、認知症の影響でフロア内を徘徊している人や突然怒り出してしまう人をなだめることも行います。フロア内の掃除や洗濯物をたたむといったことも行います。施設によっては、利用者の外出に付き添い病院や買い物にも同行することもあります。介護職は実際には多くの仕事を抱えています。身体介護のみをイメージしているために転職して驚くことが多いのではないでしょうか。